【中学受検】5年生からで十分です!

~ 普通のサラリーマン家庭 2度目の短期決戦 ~

進む【べき】道ではなく、進み【たい】道へ 

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公立中高一貫校には、次の3種類の学校があります。

 

■■ 3種類の学校 その違い ■■

中等教育学校

一つの学校として、6年間一体的に中高一貫教育を行う。

前期課程3年(中学校相当)、後期課程3年(高校相当)に分かれている。

併設型とは異なり、入学4年目(高等学校)に入学試験は行われないため、6年間同じメンバーで学校生活を送ることになる。

 

 学校例:神奈川県立相模原中等、神奈川県立平塚中等

 

★併設型

中学校は高等学校の附属中として設置される。中学校と高等学校の校長は同じ。

附属中に入学後、4年目に高等学校の入学試験を受けて、新しいメンバーが追加される。

 

学校例:横浜市立南高校附属中、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校附属中、川崎市立川崎高校附属中

 

★連携型

中学校と高等学校が教育課程の編成や生徒間・教員交流等の連携を行う。

中学校と高等学校の校長は別。

 

神奈川県の場合は、横浜国立大学教育学部附属横浜中学校・県立光陵高校・横浜国立大学が連携型をとっている。

 

■■ 教育理念に注目 ■■

 それぞれの学校に、それぞれの特徴がありますが、教育理念に注目すると、次の3つに分類されると私は考えます。

 

  • 大学受験に力を入れる学校。
  • 個性的なカリキュラムで専門性を重視する学校。
  • 感性や独創性を磨き、人間性を育てる学校。

 

 息子の通う学校では、志願者向けの説明会の時に

 

「我が校では、中学生の間に大学入試に向けての指導は致しません」

 

「高校生への進路指導も、”自分の学びたい事が探求できる学校・学部を選びなさい”と指導します」

 

「この学校で『これを学びたい!』という明確な目標がない生徒さんは、受検しないでください」

 

「目的がなく入学された場合、6年間大変な思いをされると思います」

 

と、ハッキリ校長先生から伝えられました。

 

親としては驚きを隠せませんでした。

しかし、学校側が単なる勉強のできる生徒を集めたいだけではない事が、ものすごく伝わってきました。

 

入学してみて更に驚いたことに(中学生は)、

 

定期テストは、学期末テストのみ。

校内順位は出ません。

外部の模試を受けますが、それも校内順位は発表されません。

 

成績表も個人が基準なので、客観的に比較することができません。

 

塾も通信教育もやっていないので・・・課題や部活が忙しく・・・息子の学力が今どれくらいなのか、私にもよくわかりません。

 

ただ、○○の問題を友達と議論したとか、△△について先生と意見を交換したとか、探求心は旺盛で、

 

「この子は勉強を勉強と思っていないんじゃないだろうか」

 

と思うことが多々あります。

 

■■ だれもが持っている どこでもドア ■■

 

息子は5年生の夏に、『これを学びたい!』という明確な目標があって学校を選んだわけですが、実際に入学して1年半。

 

今彼が興味を持って探求している課題は、5年生の時に『学びたい!』と思っていたこととは違うものです。

 

まだ、14歳。

 

色んな知識と出会い、世界が広がり、新しいことに興味を持つことは自然なことだと思います。

 

”進むべき道”ではなく、”進みたい道”をたくさん見つけて欲しいと思います。

 

受検というのは、人生の選択肢を増やすための、1つの手段でしかないと私は思っています。

 

どこでもドアで行きたいところに行けるように、どんどんと世界を広げて欲しいと思います。

 

広がる子供の世界に私もついていけるように、その変化に柔軟についていけるように。

 

私の子育ては折り返し地点を過ぎようとしていますが、まだまだ、息子と娘から教えられることはたくさんありそうです。